タイトルは「五感(Les Cinq Sens)」ですが、購入したお店のオーナーの方が「私の五感」というタイトルをつけて販売していたものです。このタイトルに惹かれて、「商品の詳細を見る」をクリックしたと言っても過言ではありません。
少年がラッパを吹くと、猿たちがたちまち現れ、好奇心のおもむくまま、せわしく動いています。
単純なイラストなのに印象が強いのは、少年の無表情とラッパを吹くという行為なのかなと思います。身なりの良い大人しそうな少年がラッパを吹いた途端、現実世界は少年の内部に切り替わり、そこには少年自らが登場します。ラッパは欲望を体現したような猿たちをたちまち呼び寄せ、少年は餌を与えながら、猿の五感を目一杯刺激し、操る奇妙なショウを開始します。
ラ・メゾン・ドレ(La Maison Dorée)というパリにあった百貨店のトレード・カードで、扱い商品としてインテリアやアパレルが紹介されています。背景は 1900 年前後に多く見られる金彩。
私にとって、ちょっと貴重なクロモスです。