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2011/11/06

ブレイク

そう言えば、3日に横浜そごうのそごう美術館で開催されている『柳宗悦展』に行って来ました。

柳宗悦の著作はひところ随分読みました。おかげで、工芸、手仕事について興味をすんなり持てるようになって、特に、紅型と螺鈿が好きになりました。今回は朝鮮の焼き物で掻落の花瓶が良かったかなあ。正直なところ、ちょっと雑多な感じのする構成で、がっかりしました。最後の柳宗理の作品展示は要らなかったと思います。

ところで、柳宗悦がウィリアム・ブレイクに興味があったことを久々に思い出しました。大江健三郎もブレイクに傾倒してましたよね。

私は...と言えば、ブレイクを知ったのは中学生のころで、EL&P のアルバム『恐怖の頭脳改革』がきっかけでした(笑)。定番の曲がついているので、耳にされた方も多いかも知れないですね。映画『炎のランナー』でも使われていたはずです。

And did those feet in ancient time.
Walk upon England's mountains green:
And was the holy Lamb of God
On England's pleasant pastures seen

And did the Countenance Divine,
Shine forth upon our clouded hills?
And was Jerusalem builded here
Among these dark Satanic Mills?

Bring me my Bow of burning gold;
Bring me my Arrows of desire
Bring me my Spear: O clouds unfold
Bring me my Chariot of fire

I will not cease from Mental Fight
Nor shall my Sword sleep in my hand
Till we have built Jerusalem
In England's green & pleasant Land

2011/11/05

豊饒なる色彩

ウズベキスタンの布と器を集めた小さな展示会が、横浜のシルク博物館で行われています。平山郁夫シルクロード美術館のコレクションの一部だそうです。


コートにあたる服に興味が涌きました。「むかし着物」の雰囲気で銘仙にそっくり!アンティーク着物が大好きで集めていた時期もあり、眼が釘付け。縦糸に絹、横糸に綿の織りは光沢に欠けるものの着心地がよさそう。縦横が絹のものはピカピカで、着るより眺めていたい感じ。裏地にデニムっぽい紺色に薔薇が散りばめてある柄や、文字通り薔薇色の単色の薔薇柄の布地だったり、お洒落!

布だけではなく、器にも目を見張るものが多かったです。器は時間をかけて見ていました。B&W の不思議な鳥の絵皿が印象的でしたけど、イスラム的な文様の大皿(鉢)は実用にも向いていて、かなり欲しかったです(笑)。


グーリ・アミール廟

首都タシュケントには小さな小さな思い出が...。以前のブログにも書いたのですが(このブログにも書いているかも)、子供のころ、ソ連の文化が大好きで、写真集なんかも持っていました。新聞社が出版した写真集の表紙が一番気に入っていて、それがタシュケントの若い女性のアップ写真だったんです。澄んだ大きな瞳の中東系の顔立ちで、しばらく机の上に飾っていました。

当時、ウズベキスタン周辺の地域は隔離状態で、情報も不足気味でした。タシュケントは今や立派な都市になっています。アレキサンドロス大王、イスラム文化、シルクロード、ソ連...。いつか行ってみたい国のひとつです。

2011/10/22

女神の櫛


子供のころ住んでいた町は海沿いにあったのに、海水浴場までは車で30分もかかった。あとから聞いた話では、母と不仲になっていた父が近所の人に出くわすのを嫌って遠い海水浴場を選んでいたらしい。

ある夏、海水浴場の近くの店で、父が気紛れにお土産を買ってくれた。海の中の絵が描かれたペール・ブルーの箱を開けると、箱と同じ絵が印刷された台紙に、小さな巻き貝、桜貝、骨貝、タツノオトシゴなどが整然と貼り付いていた。兄と一緒に夢中で眺めていると、

「海の中は一番いいとこだぞ」

私たちの頭上から、父の声が聞こえた。

ホネガイは英語圏では venus comb(ヴィーナスの櫛)と言います。一番好きな貝です

絵はオーストラリアの画家 Elena Kolotusha さんの作品です。
http://fineartamerica.com/featured/venus-comb-murex-shell-yelena-kolotusha.html

2011/10/17

エジプトの青

昨日、横浜ユーラシア文化館で開催中の『古代エジプト 青の秘宝ファイアンス』に行ってきました。

「横浜ユーラシア文化館ニュース」の説明文によると、ファイアンスとは「ガラスと陶器の中間物質」で、「ガラスの原料である石英という石の粒を用いた、ガラスのような焼き物で、古代エジプトでは、今から 6500 年前に登場した」そうです。

各地の美術館や博物館のショップで販売されている、ルーブル美術館のコバルト・ブルーの河馬を知っている方は多いと思いますが、そのような青い河馬も展示されています。エジプトは砂漠が広いので、生を象徴する水の青は憧れであったようです。


青睡蓮(nymphaea caerulea)

古代エジプト人が太陽の花と呼んで、神聖視していたそうです

(私たちから見ると)原始的な神々、この世に強い執着をもつ生死観、砂漠とナイル、王朝文化、スフィンクスとピラミッド...。あまりにかけ離れた異文化や古代のことを考えるとき、不思議と自分が小さく思えてなりません。


随分前に見た NHK の番組で第一回遣欧使節(文久遣唐欧使節/ 1862 年)に福沢諭吉が参加していて、ピラミッド(三角山)とスフィンクス(巨大首塚)を見学したエピソードが紹介されていました。これは第二回の使節の記念写真ですが、当時は視覚的な情報がほとんどなかったでしょうから、すごく驚いたでしょうね...。

2011/10/08

冬の愉しみ


松井冬子展が12月中旬から横浜美術館で開催されます。今開催中のトリエンナーレはどうも食指が動かず...だったので、かなり嬉しい!好きな絵画や版画が愉しめる場所が近所にあるのは本当に幸運♪

2011/08/21

表現の力


ヴァチカンの写真集です。ヴァチカンへの取材や歴史的なことがたくさん書かれていますが、写真を見るだけで十分にカトリック的な世界が伝わってきます。荘厳で神聖な美術や建築は地上の人が考えらるだけ考えた神の御国の再現で、畏敬と憧憬がない交ぜになったこのような「見える化」も導きに一役買っているのだと思いました。


Saint Michael in combat with the Dragon by Antonio del Pollaiolo

1981 年に愛知県立美術館で開催された「イタリア・ルネッサンス美術展」でアントニオ・デル・ポッライオーロの「龍と戦う大天使ミカエル」という作品を見ました。何故かこの絵にすごく大きな衝撃を受けて、当時、ミッション・スクールの学生だった私は、カトリックが与えてきた人々への影響を考えずにはいられませんでした。

昨日のことのように覚えている美術展のひとつですが、まさか30年も前だったとは...。

2011/05/23

放浪と幻と囀りと

Youtube で大好きなサントリーの CM を見つけました♪

アルチュール・ランボー編
http://www.youtube.com/watch?v=YotCl8xcRtk&sns=em


こんな方々が出演者(?)です↓

Doors の名盤『Strange Days』です

こちらも忘れずに♪

アントニオ・ガウディ編
グスタフ・マーラー編
http://www.youtube.com/watch?v=NSlVsnMbZ48&sns=em

2011/04/20

長谷川潔展

横浜美術館の『プーシキン美術館展』が延期になって残念に思っていたのですが、代わりに大好きな『長谷川潔展』が開催されるようです♪

前のブログ『幻灯館』に長谷川潔のことを書いたことがあるのですが、静謐な小宇宙のような作品は必見です。

前回の『長谷川潔展』では、この作品の不思議さが気になりました。

2011/03/25

プーシキン

楽しみにしていたプーシキン美術館展が延期になりました。今の状況では貴重な美術品は貸し出せないですね...。ゆっくり待つしかありません。プーシキンの『オネーギン』と『スペードの女王』は高校生のころの愛読書でした。そういう意味でも思い入れは大きいのです。

2011/01/24

心の底に棲むふたり

先日、道化師の家族のポストカードを見つけたときに思い出したことがありました。子どもの頃、一時期、ピエロ(クラウンではなくピエロ)とアルルカンに夢中だったんです。アルルカンの小さな操り人形を持っていました。ひとり暮らしを始めた大学進学のときは机の上にあったはず。その後、どうなったのか...。

ピエロとアルルカンについては、コメディ・デッラルテ、ストック・キャラクターをキーワードで検索すると、詳しい説明が出てきますので、ここでは割愛します。彼らが登場する舞台(演劇と人形劇)をいつかイタリアやフランスで見たいですねぇ。

今はピエロとアルルカンをモチーフにしたドランのこの絵で我慢。ピエロとアルルカンの既成のキャラクターが消えて、素顔が虚ろ...。弦のないマンドリンは音楽を奏でるはずもないのに、観客のいない荒れ地で二人は無表情なまま踊っています。青空と峰雲は、彼らの虚ろと彼らが踊る荒れ地を、否が応でも際立たせます。この作品を見た人によると、予想外に大きく、その点もぎょっとしたと言っていました。

音楽ではシェーンベルクの『月とピエロ』。昔、CBS Sony から出ていたと記憶しているのですが、自作自演シリーズがあって、そのバージョンが大好きです。あまりに音源が古くて、バリバリいう音が蓄音機で聴いているかのようなタイムスリップ効果(?)を産んでいました。

堀口大学の詩『月光とピエロ』はタイトルほど惹かれることはありませんでした。「ピエロの顔は真白け」というフレーズで必ず興醒めするんですよ...。オペラ『道化師』は複数の CD を持っているほど好きですが、リアリティーがあり過ぎて、幻燈館向きではありません。やはり、どこか浮世離れしてもらわないと(笑)。

ピエロやアルルカンのことは、無意識のうちに執着しているかも知れません。操り人形、探してみよう。

2010/12/11

フラッパー・ガール

横浜都市発展記念館で開催されている『特別展 モダン横濱案内』に行って来ました。こじんまりした横浜ユーラシア文化館の上にあるので、同じようにこじんまり。

ルイズ・ブルックス

ダンスホール、外国人、まるで谷崎潤一郎の『痴人の愛』!食い入るように眺めてきました(笑)。『痴人の愛』は何度か映画化されていて、私は 1960 年に大映が製作した船越英二と叶順子主演の作品にはまっていました。大学生のころ、昭和30~40年初めの大映映画はほとんど見たかも...要するに暇だったのね(-_-;)

永遠の憧れ、船越英二♪

さて、展示に戻ると、フォードやドイツの冷蔵庫メーカー、ボッシユの珍しいカタログや当時幅をきかせていた百貨店の広告が、今と同じぐらい充実していたことに意表を付かれました。また、関東大震災で横浜市内の家屋の95%が倒壊した事実にも驚きますが、復興の速さにはもっと驚きました。現代の日本とは違い、生きることに貪欲だった庶民の逞しさを感じます。

そんな復興後の10年あまりがモガの活動期なのですが、着物と洋服が調和した素敵なアールデコの時代だったことがよく分かりました。しかし、ダンスホールの踊り子(ダンスの相手をする仕事)に着物組と洋服組がいたことは知りませんでしたよ~。盛り場の写真にナオミを探してみましたが、さすがにいませんでしたねぇ...。She had it !

2010/10/27

ワーズワース

藤田理麻さんの個展がもうすぐ始まります。随分前に『ワーズワースの庭』という大好きな番組が放映されていました。タイトルバックに使われていたのが理麻さんのイラストで、すご~く気に入ってしまい、その後、画集を購入したり、個展に足を運んでいます。来月から来年初めまで各地で新作や旧作に触れられる機会があるので、是非どうぞ。

理麻さんのブログも読んでます♪

Rima's Chai Time in So-Cal
http://rimafujita.blogspot.com/

2010/09/20

香水瓶

美術展の情報です。ヴィンテージやアンティークの香水瓶と関連の美術品や資料を集めた美術展が、東京都庭園美術館で開催されています。アールヌーボーやアールデコ好きな方は必見ですね♪


~きらめく装いの美~ 香水瓶の世界
http://www.teien-art-museum.ne.jp/exhibition/perfume/index.html#waribiki




神奈川県にも素敵な香水瓶のミニ美術展があるので、ご紹介します。江ノ電でコトコト行く道のりは、さながら「小さな旅」のようで楽しめます。


湘南江ノ島香水瓶美術館
http://www.shonanbottle.com/

2010/09/18

ドガ展


横浜美術館のドガ展へ行ってきました。『エトワール』に人だかり。バレエの作品も良いけど、父親の肖像画とスペイン人のギターの演奏に聞き入る父親の絵が印象的でした。写真は絵画展入り口付近のインスタレーション。