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2012/02/25

教育テレビは偉大

映画『Pina』を観てきました。観客が少ない上に、途中退場の方、爆睡して鼾をかいている方々など、なかなか厳しい状況の場内でした(爆)。


無理して観に行く映画ではありませんが、ダンスが好きであればそこそこ楽しめるのではないかと思います。Pina へのトリビュートなので、そもそも Pina Bausch って誰?という状態だと、前述のような厳しい状況に陥りやすいかも知れません。また、トリビュートである以上、「Pina、あなたは天才だ」という片道路線です。

3Dを観るには劇場へ足を運ばなければならなかったけど、正直な気持ちは、教育テレビか Youtube で無料で観たかった(笑)。NHK の教育テレビはこういう番組、普通に放映しますものね。ダンスはすごく楽しめました。

2012/02/20

憂鬱なあなた

今週末は、『ドラゴンタトゥの女』と『メランコリア』 を観てきました。家では Youtube でロック三昧。土曜は The Clash、日曜は Green Day。暇な大学生のような過ごし方です。

『ドラゴン~』の方は大した出来ではなく残念!リスベット役の Rooney Mara は熱演でしたし、Daniel Craig もまあまあだと思いましたが、原作にあるドロドロした血統のいやらしさ、リスベットの根にある哀しみが伝わってこないんですよ...。脚本に問題ありって気がする。二時間ちょっとで収めるのは無理な小説かも知れません。先々週は私も壊れていましたが、DVD プレーヤーも壊れました。新しいのを購入次第、スウェーデン版の『ドラゴン~』を観る予定です。


『メランコリア』は私にとっては大当たり。冒頭の映像美からして好み。映画中程の Kilsten Dunst のヌード・シーンは惑星との交わりとも言え、とても幻想的で一見の価値ありです。破滅の前の軋みや狂いは、終末を予め感知できる者の微熱のような症状なんでしょう。惑星と交わる頃には、大きなスケールを以て、自分の小ささを推し測り、決定的な事象を受け止められるようになるのかも知れません。

ストーリーが受け入れられなくても、映像だけでも大きなスクリーンで観てください。それだけの価値はあります!誉め言葉になってないけど。もう一度観に行こうと思っています。

2012/02/04

沸騰点


素晴らしいクロモスを立て続けに入手しています。2月中に記事にしたいところですけど、今日はエネルギー不足で気力なし。そこで、『ふたりのベロニカ』と同じぐらい大好きなフランス映画『Diva』(ディーバ/1981)から、主人公ジュールが憧れの米国人オペラ歌手シンシア・ホーキンスのリサイタル会場で、こっそり録音しているシーンをご紹介します。そして、この演目のオペラ『La Wally(ラ・ワリー)』のアリア『さようなら、ふるさとの家よ(Ebben Ne Andro Lontana)』が事件を産みます。

主人公を演じる Frédéric Andréi(フレデリック・アンドレイ)の表情に注目を。才能に対する畏敬の念と憧れが、官能の入り交じった恋愛感情に変わる瞬間です。


線の細い俳優は青年期を過ぎると、厳しい時期に入ります。アメリカ人俳優の Denis Christopher もそうでした。Frédéric Andréi は俳優業を早くに諦めたのか、ほとんど情報はなく、監督をした数本の作品名がネットに載っている程度。

"Ebben Ne Andro Lontana" from French film "Diva" (1981)
http://www.youtube.com/watch?v=2hsmoo97CVA&sns=em

2012/01/17

幻想詩のような映画


映画『ふたりのベロニカ(La Double Vie de Véronique)』にも素晴らしい曲があります。


作曲は音楽を担当したポーランド出身のズビグニエフ・プレイスネル。歌詞はダンテの詩から採っているので、古イタリア語で歌われているそうです。

私の歌を聴きたくて
ついてきた者達よ
お前達は私の船をひたすら追う
歌いな がら進む私の船の後を
決して沖に出てはならない
私を見失い
途方にくれるであろう
私が乗り出す海は
誰も進んだことのない
果てしない大海原
ミネルヴァが風を吹き込み
アポロンが私を導く
9人のミューズが
大熊座を指し示す


素晴らしい映画で、この20年間、私の一番好きな作品です。多くを語らず、美しい映像によって、幻想詩の中を彷徨うような感覚になります。

La Double Vie de Véronique
http://www.youtube.com/watch?v=dJqUZFunBsk&sns=em

2011/12/30

映画を求めて

ヴィム・ヴェンダースの『Pina』の前売り券を購入。3D版だそうで、その点も楽しみ。大昔、公演のチケットを取れなくて、それっきりになっていたので、臨場感のある3Dで追体験できるといいなと思います。


貰ったチラシの中で、ラース・フォン・トリアーの『メランコリア』が目に留まりました。随分前に観た『奇跡の海』の監督作品なので、何となく信用できそう(笑)。チラシがすでに「ドラマ」で一見の価値があり。

実は映画を観たくて、ブルク13に行ったのですが、がっかりのラインアップ。お正月休みの間に『フェアゲーム』を観に行くことにしました。筋金入りのルメット・ファンなので、こういう映画も大好き。でも、寒いから銀座まで行くのが億劫 (-_-;)。

2011/09/18

荒野(あれの)にて


『Supernatural』の Season 5 を今ごろ見ました。Season 4 が充実していたから、そのテンションが続くと思い込んで、大きな期待があったけど、シーズン全体としてはちょっと肩透かしを喰らった感じ。けれども、クライマックスは凄く面白かった!


最終話の大天使ミカエルとルシファーが対決する様はほとんど西部劇の決闘。こういうセンスも気に入っています。一方、笑いのセンスも相変わらずで、トリックスターが出てくるエピソードは大爆笑!過去のシーズンにも繰り返し登場する傑出したキャラクターです。


アメリカではすでに Season 7 が始まっているし、Season 6 の DVD が日本でも発売されたばかり。というわけで、愉しみは尽きません♪

2011/09/11

幸福


大好きな海外ドラマ『スーパーナチュラル』の主役、Jared Padalecki と共演者の Genevieve Cortese の結婚式の様子。幸せを絵に描いたような写真が Genevieve の地元のタウン誌に掲載されていました。


こちらまで幸せになりそうな写真です。

2011/08/16

Two Fat Ladies


クラリッサ(左)とジェニファー

夏休みの最終日。暑すぎて何もできなかった夏休みでした。何せ思い付くのが、映画観賞、読書(短編集一冊)、アンティークのポストカード大量(?)購入、ポストカードの中途半端な整理、ネールケア、ネコちゃんのブラッシング、YouTube で料理番組のチェック(料理しないのに...)しかないのですから、いかに頭を休めていたことか...(爆)。


移動は Triumph Thunderbird とサイドカーで。
70歳のジェニファーが運転、
50歳のクラリッサは乗ってるだけ(笑)

でも、おかげで懐かしい料理番組が見つかりました。15年前に BBC が放映した Two Fat Ladies です。え~、タイトルに違わない立派な体格の二人の料理研究家兼シェフが、美味しいメニューを伝授してくれます。しかし、タイトルが凄すぎます(-_-;) この二人の経歴はユニークなので、別途記事にしますね。


Two Fat Ladies のトレイラー
http://www.youtube.com/watch?v=SOBxo1axYaw&sns=em

Nigella との共通点は、バターとダブル・クリームを大量に使うことです。しかし、Nigella ほど砂糖や甘味料を使わないからと言って安心しないでください。何せこの体格ですから(笑)。英国や周辺国の伝統統料理がたくさん出てくるので、内容的には貴重な気がします。ウースター・ソースを隠し味に使うのがイギリスっぽいかも。


アーモンドプードル万歳♪のガレット・デ・ロワ(公現祭を祝うフランスのお菓子)とジンジャー・ケーキが登場。ガレット・デ・ロワのフェーブには指輪を入れていました。随分前にボーイフレンドから貰った本場のガレット・デ・ロワのフェーブはアーモンドでした。大昔は木の実や豆を入れていたそうですが、今は陶器製のフェーブを入れることが圧倒的に多いんじゃないのかなあと言ってました。

Two Fat Ladies のガレット・デ・ロワとヨークシャー・ジンジャー・ケーキ
http://www.youtube.com/watch?v=0vUfsic8b_M&sns=em

2011/08/13

The Tree of Life


昨日は遠出をする予定だったのに、外に出るや卒倒しそうな暑さに負けて、ブルク13へ(笑)。何を上映しているかも知らなかったし、どんな作品かも知らなかったのですが、上映時間の案内テロップを眺めていたら、「哲学の木」に似たタイトルの『ツリー・オブ・ライフ』という作品があったので、チケット購入。席に座ってからネットをチェック。カンヌ映画祭のパルムドール賞を取った作品か...。ブラッド・ピット主演...。え~、監督がテレンス・マリック!?『天国の日々』の!?!?これはいい映画を選んだかも(爆)。


これは人の思考や記憶を辿るときのプロセスを忠実に描いた作品です。一見、脈絡もなく太古の世界や実体験の記憶、現実と超現実の風景が入り交じり、観客側は戸惑うかも知れません。けれども、思考したり、記憶を辿る場合、出来事の最初から順番に辿るわけではなく、記憶の断片がフラッシュバックし、関連して思い出した事実をフラッシュバックし、その隙間を連想や思考したことが断片的に入り込んでいると思います。私たち観客は主人公の思考と記憶の断片を未編集・未加工の生データのまま見ている、と思えば良いのではないでしょうか。

しかし、眠りこけている人が多かったです(笑)。私自身は眠らなかったし、優れた作品だとは思いつつも、将来的にもう一度見ることはなさそう (^^;;

2011/05/03

イヴ・サンローラン

昨日、『イヴ・サンローラン』というドキュメンタリー映画を観ました。故人の偉業や天才アーチストにありがちな孤独な人生を追った映画を期待する方は失望するかも知れません。これはサンローランの元恋人で、最後までアトリエを支えたビジネス・パートナーのピエール・ベルジェ氏から見たサンローランであり、氏の人生の総決算です。


サンローランは見た目通りの繊細な神経の持ち主で、継続的な創造へのプレッシャーからアルコールやドラッグで破滅寸前にまで自らを追い込みました。ベルジェ氏はパートナーとして公私をともにするのはさぞ大変だったろうと思います。プライベートな関係は20年近く続いて終止符が打たれますが、近所に住むなどして、結局はプライベートを変わらず支えていたようです。

映画の中枢となるのはサンローランとベルジェ氏の名を冠にした派手な競売です。AIDS 研究の資金集めという名目ですが、サンローランとともに20年かけて集めた美術品を競売にかけたのは、ベルジェ氏が80歳を目前にし、自分の手でサンローランとの人生を終わらせたいと思ったからかも知れません。たとえサンローランの死後のベルジェ氏の諸活動に清濁が混じっていたとしても、影の立役者が最期に自らスポットライトの真下に来たとしても非難めくこともないでしょう。二人の関係は二人にしか分からないし、サンローランの偉業はやはりベルジェ氏なしにはあり得なかったでしょうから。

2011/05/02

東京物語

1980 円で DVD が9枚入った『小津安次郎大全集』を購入。これがなかなかいいのです。映像と音声の経年劣化の修正が施されたバージョンで、作品だけ入っているからすぐに映画が始まります。

しかし、原節子の圧倒的な美しさとゴージャス感は今の女優は足もとにも及びません。Vivien Leigh、Greta Garbo、Ingrid Bergman に通じる神々しさがあります。

久し振りに観た『東京物語』ですが、永遠に変わりようがなかった笠智衆、時代を越えて受け入れられそうな東山千栄子や杉村春子の印象は変わりませんでした。ただ、原節子に対する印象は変わりました。彼女が画面に現れるたび、映像は彼女自身の美一点に集約されて行きます。役柄自体があまりに慎ましやか、健気なので、彼女の美しさがさらに引き立ち、正直なところ、やや息苦しくなりました。『麦秋』のようなおきゃんで明るい役柄の方が私は好きかも。

現代の家族のあり様が昭和20年代の映画に描かれていて、違和感なく観てしまえることに改めてびっくりした!というのが今回の感想。

2011/03/09

英国王のスピーチ

先週末、『英国王のスピーチ』を観てきました。初日の夕方だけど、いつものお気に入りの席が当日とれる程度の入り。大学ではイギリス文化専攻だったので、ジョージ6世についても「ささっ」と勉強していたのですが、短命だったのは厳しい状況(兄の女性問題と急な王位退任、時代の過渡期、ドイツへの宣戦布告、退位後の兄の親独的な動き)で心理的ストレスがあまりに大きかったと聞いていました。また、戦時中は毅然とした態度で王妃とともに宮殿に残ったこと、それがきっかけで戦後に評価があがり、王室と国民との距離が縮まったということを習ったような記憶があります。ですから、この映画の中心となる吃音の克服に関するストーリーは意外でした。

映画自体は興味深いし、感動的でした。国王のことだとは言え、人としての苦悩を扱っていますから、感情移入が容易です。イギリス文化を勉強した人であれば、楽しいネタも見つけることができます。加えて、俳優の演技は一流だし、見るべき映画なのでしょう。だけど、感動させることを前提として、国王と連邦国出身の平民の専門家との友情を取り上げているからか、最後は国王を救った専門家がヒロイックに描かれ、「ちょっと...」な気分でした。

私の中ではイギリス的な映画というと、ジェームス・アイボリーの『眺めのいい部屋』が、やはり、一番なんだなあ…。

「大英帝国」なヘレナ・ボナム=カーター、大好き(笑)

そして、結局は原作を購入してしまいました(笑)。

2011/02/13

ファイルを削除しますか?

『Xファイル』の Season 2 を見る。夢中だった放映当時の自分の感性を疑う(笑)。時間が経つと『スーパーナナチュラル』をそんなふうに見なすようになるのだろうか?中だるみにうんざりするが、『ツインピークス』のように古びない作品がある。一方、『X ファイル』は押し入れの奥にしまってあったアルバムを見ているような「古」の匂いがする。Season 3 を買う気が失せた。

スカリー特別捜査官役のジリアン・アンダーソンは、当時二十代半ば...。何と大人びていることか!

2011/02/01

映画三昧

会社の同僚がインフルエンザにかかったので、母への影響を考えて週末は実家に帰らず、横浜で過ごしました。数ヶ月ぶりに美容院に行ったり(何てこと(-_-;))、アンティークのポストカードを飾るフォトフレームを見繕いに行ったり、久しぶりにロハスな中華を食べに行ったり...。土曜日は外、疲れて日曜日は家の中(笑)。映画三昧の一日となりました。

二十代前半で観た『男と女』、私のベストテンに入る『セックスと嘘とビデオテープ』、初見の『アリゾナ・ドリーム』を選びました。

『男と女』は一度しか観ていない割りにはよく覚えていました。そこに一番びっくりしたりする(笑)。ただ、ここまで音楽を意識的に使っていることと、ジャン-ルイ・トランティニヤンがハンサムだったことには気がついていませんでした。しかし、F1 レーサーが Time や Observer を読んだり、ジャコメッティの話しをするのは、当時から意義あり!(笑)ま、それは兎も角、無名のルルーシュの低予算映画に出ることに決めた二人の主演俳優(彼らは既にそこそこ有名だった)の眼力こそが素晴らしかったのだなと思わずにはいられませんでした。台詞が少ないので、監督の力量にかかっているような作品ですから...。

アヌーク・エーメは本当に素敵。

『セックスと嘘とビデオテープ』は何度観ているのかなあ。軽く数十回は観ているのですが(好きな作品はだいたいこれぐらい繰り返して観ます)、いつも同じように、自分の湖の底に沈んでいる(沈めている)自己に思いを巡らせているような感覚でした。

人は必ず何かしら影響しあうという主旨のアンの台詞は、人との精神的な関わりを意図的に避けてきたグレアムに衝撃とある種の救いを与えます。グレアムは図らずも、アンとジョンのミレニー夫妻にとって狂言回しのような働きをすることになり、夫婦の家の真っ白な壁に彼らの亀裂を浮かび上がらせてしまいました。亀裂は社会的な建前や、築いたものを壊したくないという願望から、偽りという補修材で埋められていたのです。偽りは嘘という形で必ず表面に現れるものですが、往々にして、このように他人によって気づかされたり、暴かれるものなのかも知れません...。アンとジョンだけではなく、彼らと関わるシンディ(アンの妹でジョンと不倫中)はグレアムに、そして狂言回しのはずだったグレアムでさえ、壊れつつある真の自己をアンによって暴かれ、人生を変えて行かざるを得なくなります。ビデオカメラに向かって打ち明けられる本心、願望、秘密は他人と分かち合うためではなく、「病み」として映し出されているのかも知れません。

登場人物たちは連れ立つことはなく、独りで出掛けては、誰かの家のドアをノックします。奇妙な緊張を伴う人間関係は、連鎖反応の連続であり、ばらばらに踊る輪舞のようにも見えます。偽りは体裁を維持する術のようでいて、少しずつ自己を壊して行きます。気がつけば隔たりができ、機能しなくなる様子は、データのフラグメント化を連想してしまいました。

スクリーンを見つめる眼は、いつの間にか自分の内側にも導かれて行きます(音楽が一役買っているような気がする)。大きな大きな影響を与えてくれた作品。だから、何本か DVD を用意したときには必ず最後に観ています。

『アリゾナ・ドリーム』はそれほど感じるものがなく、書くことがありません...。ヴィンセント・ギャロとジェリー・ルイスはさすがだ~、と感心致しましたが。

2011/01/12

失踪者がいっぱい

ひさびさに DVD 三昧。といっても、昨年購入したのに観ていなかった『FBI 失踪者を追え Season 4』を一気に流しただけ。この番組は『サザエさん』のように冒険をしない番組作りなので、安心感があります。批判でもないけど、誉め言葉でもない...といった感じですけど。こういう「のめり込み」を促さない番組は、しばらく経つと、妙に懐かしさを感じて観たくなる不思議な力があるような気がします。

連休最終日は近所のアンティーク着物骨董市を眺めてきました。ひと頃流行った銘仙ブームは鎮火したのか、地味な着物が多かったです。藍大島と永遠のマイブーム(?)である紫の暈の着物に目が行きました。目の保養ですねぇ。

2010/12/25

バーレスク(鑑賞後)

クリスマスとともに寒気到来。ネコちゃんは布団の中で寒さに攻防中(笑)。

さて、『バーレスク』を観てきました。あまりの底の浅さに唖然...。ディータ様が出なくて良い映画でした(笑)。バーレスクの舞台がかくも健康的であることが、まず間違っていないでしょうか?ストリップ小屋のようなじめじめ感は不要にしても、善意に溢れかえった登場人物たち、強烈なライバル意識に欠けるダンサーたちは夜の世界をまるで模範的な高校球児の世界に変容させてしまいました 。クリスティーナ・アギレラ演じるアリの二度の機転はあまりに使いふるされたネタでゲンナリ。彼女は痩せていて、バーレスク・ダンサーに必要な肉感的な魅力が不足しています。ケイト・ハドソンだったらピッタリだったと思います。

アギレラの「頑張り」は全編を通して伝わってきますが、演技とダンスが今ひとつ。頑張りが見える時点で、すでに素人チックなのかも知れません。ただし、本業の歌はさすがに迫力があり、聞き惚れてしまいました。彼女は歌に邁進すべき人で、ベット・ミドラーやバーブラ・ストライザンド路線に行かなくてもいいんじゃないかと思います。あのシェールの歌が霞むほどなのですから...。

結論。観なくていい映画です。

やはり、銀座で『スプリング・フィーバー』か神保町で『クレアモントホテル』を観るべきでした(-_-;) どうもハリウッドな映画が苦手です。

バーレスク(鑑賞前)

クリスマスはいかがお過ごしでしょうか?今日はのんびりと映画でもと思いましたが、映画館は凄く盛況な様子。ラッキーなことにいつも座る席が空いていたので、『バーレスク』を観ることにしました。

子供のころ、シェールの『ジプシー』という唄を聴いて、しばらく男の人だと思い込んでたっけ。ま、男性的な顔をしてますが...(笑)。日本人向きのエンターテイナーではないけど、アメリカでは何かと話題になる人です。私はディータに演じてほしかったのですが。さて、どうなることやら。感想は夜にアップしますね♪

2010/09/20

食べて、祈って、恋をして

久々に映画館へ。『食べて、祈って、恋をして』を観て来ました。ジュリア・ロバーツはソダーバーグの『エリン・ブロンコヴィッチ』が一番印象に残っています。『オーシャンズ11』や『ペリカン白書』にも出ていたけど、彼女である必要はなかったと思います。『プリティ・ウーマン』はタイトルとポスターを見ただけで時間の無駄を感じたので観ていません。今回はどんな印象なのかなあ。




映画は今ひとつ。ジュリアの魅力に支えられているだけの作品です。簡単に言うと、イタリア、インド、インドネシアを旅をするロードムービーで、大人の成長譚です。離婚に至るほどの主人公の苦悩がちっとも描けていないし、旅の先々で得た貴重な経験と彼女の哀しみの質が噛み合わないのです。この主人公、きっとこの先も人生の先生(指南役)が必要になるんだろうなと思わせる失敗作です。ただし、ジュリア・ロバーツの魅力は十分発揮された作品であることは間違いありません。希望を持たせるような明るさが彼女の女優としての資質なのではないでしょうか。




そう言えば、ニール・ヤングの『ハーベスト・ムーン』が使われていました。カサンドラ・ウィルソンのヴァージョンを選んだ方が良かったんじゃないかなあ。