映画は今ひとつ。ジュリアの魅力に支えられているだけの作品です。簡単に言うと、イタリア、インド、インドネシアを旅をするロードムービーで、大人の成長譚です。離婚に至るほどの主人公の苦悩がちっとも描けていないし、旅の先々で得た貴重な経験と彼女の哀しみの質が噛み合わないのです。この主人公、きっとこの先も人生の先生(指南役)が必要になるんだろうなと思わせる失敗作です。ただし、ジュリア・ロバーツの魅力は十分発揮された作品であることは間違いありません。希望を持たせるような明るさが彼女の女優としての資質なのではないでしょうか。
そう言えば、ニール・ヤングの『ハーベスト・ムーン』が使われていました。カサンドラ・ウィルソンのヴァージョンを選んだ方が良かったんじゃないかなあ。