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1980 円で DVD が9枚入った『小津安次郎大全集』を購入。これがなかなかいいのです。映像と音声の経年劣化の修正が施されたバージョンで、作品だけ入っているからすぐに映画が始まります。
しかし、原節子の圧倒的な美しさとゴージャス感は今の女優は足もとにも及びません。Vivien Leigh、Greta Garbo、Ingrid Bergman に通じる神々しさがあります。
![](https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEh0Qr5UztnykUgwwH_UPmQQ-BUrCgz_XI1X9qlvxvwWWIWAem8cJQzxPqRSv5SSq_B4EvvrEutvryGijxltA2nTZY8Q6kBdDsZv6D0sCKL0DhAvAYv69_avZ-YzQ8vIUfK7Qdkb-_C-HhUO/s320/Tokyo%252BStory-719680.jpg)
久し振りに観た『東京物語』ですが、永遠に変わりようがなかった笠智衆、時代を越えて受け入れられそうな東山千栄子や杉村春子の印象は変わりませんでした。ただ、原節子に対する印象は変わりました。彼女が画面に現れるたび、映像は彼女自身の美一点に集約されて行きます。役柄自体があまりに慎ましやか、健気なので、彼女の美しさがさらに引き立ち、正直なところ、やや息苦しくなりました。『麦秋』のようなおきゃんで明るい役柄の方が私は好きかも。
現代の家族のあり様が昭和20年代の映画に描かれていて、違和感なく観てしまえることに改めてびっくりした!というのが今回の感想。