樹を利用したベンチにいる女の子は双子ではなさそう。お揃いの麦わら帽子がブロンドに映えています。小さな女の子がフラフープを持っていますが、フラフープの歴史は古代にまで遡るほど古く、百年前後前のトレード・カードでもよく見かけまるモチーフです。私が知っている限りでは、女の子たちが手にしているので、この頃は、男の子より女の子の間で盛んだったのかも知れません。
よく見ると、小さな女の子は硝子コップも持っています。この時代の硝子は今のような技術力で製造されていないので、特に普段使いの製品には気泡が入っている場合が多いです。お洒落なものだと、化学薬品を使って表面処理をしながら、細かな模様をエッチングしてあります。繊細という言葉がぴったりです。だから、理科少年は気泡入り硝子コップを使っているものと思われます(笑)。
庭はかなりの広さのようですし、右上のベランダなどを見ると、当時の中産階級が相当な階級であることが想像できますね。