フレームに入れた Magasin des Demoiselles(令嬢の雑誌、今風に言うと、お嬢様の雑誌)の挿絵を購入。この雑誌は、1800年代半ばに発行されていたフランスの月刊のファッション誌です。当時は写真ではなく、白黒のエッチングに手で色を施しているので、「手がかかっている~」という感じ。全体に彩色している場合もありますが、人物のみを彩色している場合などいろいろ。失敗が許されない作業ですから、その点も価値の高さを感じてしまいます。
貴婦人系のファッション・イラストが多い中、少しユーモラスなテイストのある舞踏会のイラストに出会いました。地味な彩色と額縁も気に入りました。
実は、母が癌にかかり、気分が暗くなっています。親戚にほとんど接点がなく、病弱な兄とネコちゃんと二人と一匹になる日が近づいて来たのだなあと、若干虚ろ。それでも希望が持てるのは、俳句・短歌・小説・音楽・絵画・映画・能・古きものへの偏愛が私を救ってくれているからだと思います。そして、私と神様の関係は言わずもがな。