開いた本から妖精たちが出てきたように見えますし、左上の薄日のせいか少女の幻想や夢想のようにも見えます。リチャード・タッドの『お伽の樵の入神の一撃』の濃度の高い「魔」はここにはなく、川面の煌めきのような儚さが魅力の絵だと思います。少女の清らかな微笑みで健やかさに満ちた作品になっていると思います。
Medici Society 社は 1908 年創業の英国の絵画の複製品を販売する会社で、今もロンドンを本拠にしています。創業当初は会員制を敷いていたので、社名に「ソサエティ」という言葉が残っているのだそう。「メディチ」は多くの芸術家のパトロンでもあったあのメディチ家に因んだとのことです。現在もタラントのポストカードは代表的な商品で、同社のホームページを飾っています。オンライン・ショップを覗くと、「2007 年印刷」というような時期が明記されていました。実用とコレクションのふたつの用途を念頭においた商品企画をしているのかも知れないですね。お世話になっている SHOP の情報だと 1920 ~1950 年の古いカードは Great Britain という表記が多く(全てではないことに注意)、それ以降は England の表記が多いようだとのこと。
何だかポストカードに夢中になっています。オークションは比較的安く入手できるのて有り難いですね。さっきは月清やかな夜の散歩を楽しむ猫のカードを落札することができました♪なかなか幻想的な景でもあります。もしかすると、Helena Maguire のイラストかも!などと勝手に期待しているのですが...。届き次第アップしますね。