幻燈館
幻と遊びたる日記
2011/02/22
蔦
そう言えば、蔦の絡む一軒家に住んでいたことがある。高校2年の夏から卒業までの短い間で、卒業と同時に転勤で両親も引っ越し...。二階建て家を青々と包む夏の盛りの様子は、まるで家屋自体がひとつの有機体のように見えた。夜は揺れ動く葉のせいで立ち上がる寸前の巨人のごとく。住人の私たちが眠っている間に遊歩しているのではないかと思わせた。
今は誰が住んでるのか?相変わらず夏は蔦が繁っているのだろうか...。
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