2011/02/24

ドロップアウト

ヤフオクの初期のころのユーザーでした。11年ぶりに再開してみると、取引のツールやセキュリティの進化に感心しつつも、当時ののんびりムードはなく、絶えず急かされているような気がして早くもギブアップ(笑)。SHOP の方が精神的にいいですね(^^;;

2011/02/22

そう言えば、蔦の絡む一軒家に住んでいたことがある。高校2年の夏から卒業までの短い間で、卒業と同時に転勤で両親も引っ越し...。二階建て家を青々と包む夏の盛りの様子は、まるで家屋自体がひとつの有機体のように見えた。夜は揺れ動く葉のせいで立ち上がる寸前の巨人のごとく。住人の私たちが眠っている間に遊歩しているのではないかと思わせた。

今は誰が住んでるのか?相変わらず夏は蔦が繁っているのだろうか...。

2011/02/21

Fairy Secrets

コレクションの中の一枚。『妖精の秘密』というタイトルがついたマーガレット・タラントのポストカードです。Medici Society 社製。Engraved and printed in England。カード番号は 559。消印は 1928 年 11 月?日。達筆で判読しきれなかったのですが、お父さんが旅先のロンドンから幼い娘さんに出したもので、火曜日には帰るよ、小さな妹にもパパからのキスを送るよ、だとか愛情に溢れたメッセージです。余計に大事にしよう!と思っている一枚。

開いた本から妖精たちが出てきたように見えますし、左上の薄日のせいか少女の幻想や夢想のようにも見えます。リチャード・タッドの『お伽の樵の入神の一撃』の濃度の高い「魔」はここにはなく、川面の煌めきのような儚さが魅力の絵だと思います。少女の清らかな微笑みで健やかさに満ちた作品になっていると思います。

Medici Society 社は 1908 年創業の英国の絵画の複製品を販売する会社で、今もロンドンを本拠にしています。創業当初は会員制を敷いていたので、社名に「ソサエティ」という言葉が残っているのだそう。「メディチ」は多くの芸術家のパトロンでもあったあのメディチ家に因んだとのことです。現在もタラントのポストカードは代表的な商品で、同社のホームページを飾っています。オンライン・ショップを覗くと、「2007 年印刷」というような時期が明記されていました。実用とコレクションのふたつの用途を念頭においた商品企画をしているのかも知れないですね。お世話になっている SHOP の情報だと 1920 ~1950 年の古いカードは Great Britain という表記が多く(全てではないことに注意)、それ以降は England の表記が多いようだとのこと。

何だかポストカードに夢中になっています。オークションは比較的安く入手できるのて有り難いですね。さっきは月清やかな夜の散歩を楽しむ猫のカードを落札することができました♪なかなか幻想的な景でもあります。もしかすると、Helena Maguire のイラストかも!などと勝手に期待しているのですが...。届き次第アップしますね。

2011/02/19

半分でも可愛い

くしゃみを堪えながら、ネコちゃんを撮影。やはり...失敗(笑)。でも、何となく可愛らしいのでアップしました。相変わらず親バカです。

2011/02/17

Dream Ships

コレクションの中の一枚。マーガレット・タラントの Dream Ships を印刷したポストカードです。Medici Society 社製。裏側には 1935 年 8 月 30 日付のメッセージあり(未投函)。メッセージの内容は、英国のある駅での待ち合わせの段取りを知らせたもの。

入道雲、帆船、浜辺、羅...と夏の必須アイテムが揃っているのに、夏らしくないのは色調のせいでしょうか?スウェーデンの夏は穏やかなのですが、イギリスもそんな感じなのでしょうか?

これと似た構図の美しいポストカードがもう一枚あります。後日ご紹介しますね。

2011/02/14

雪明かりで読む本

珍しく雪が積もり始めました。今ごろ郵便受けを見に行ったら、道が真っ白!ロマンチックなことを考える前に郵便をわし掴みにすると、エレベーターに駆け込みました(笑)。ネコちゃんですか?雪が降る前から布団の中です(-_-;)

西村賢太氏の『苦役列車』はマストリードと言う兄から文藝春秋(芥川賞特集)が届いていました。実家に帰ったとき、『随筆集』と『二度は行けぬ町の地図』などが転がっていたので読ませてもらったのですが、片手間に読めない感じでした。兄は乱読の人で、SF のペリー・ローダン・シリーズ、ニーチェ、ドストエフスキー、時代劇、コミック、サイエンス、演劇なんかがごちゃ混ぜになっている本棚を持っています。私と共通して好きなのは、ウィリアムズの『ガラスの動物園』と漱石の『夢十夜』と高橋留美子の『うる星やつら』だけ(笑)。西村賢太氏もここに連なることになりそうです。

幻を拾う日々

身体のだるさに根をあげる夢から覚めたら発熱していた。今日は休暇をとって回復に充てようと、風邪薬を飲んで一日眠った。起きている時間はアンティークやヴィクトリアン・ファンのブログを読んだだけで、まったく頭を使わない一日に...という恐怖から逃れるために、ブログを読みながらフランス語のリスニングの CD など流してみる。何だか急に充実感が増してきた(笑)。本当はこんなときこそ田辺聖子の『源氏物語』講演集を聴きたいところだか、手が届く範囲にあったのはこの学習用の CD だけだった。

影の色が美しい Indiana Glass 社のゴブレット(King's Crown / コロニアルブルー)

Twitter 人気も理解できるが、ブログの方が私は好きだ。まとまりがあって、ちょっとした読み物になる点が一番いい。同じ趣味の人たちからは随分深い知識と愉しみを与えてもらっている。アンティーク、ヴィンテージ、ヴィクトリアンのファンは専業主婦の方が多いのだが、生活に密着した視点で夢を見ているところが羨ましくもある。私など幻を探しにふらついているような日々だから。まあ、望んでいる方向性ではあるのだけど(笑)。

2011/02/13

ファイルを削除しますか?

『Xファイル』の Season 2 を見る。夢中だった放映当時の自分の感性を疑う(笑)。時間が経つと『スーパーナナチュラル』をそんなふうに見なすようになるのだろうか?中だるみにうんざりするが、『ツインピークス』のように古びない作品がある。一方、『X ファイル』は押し入れの奥にしまってあったアルバムを見ているような「古」の匂いがする。Season 3 を買う気が失せた。

スカリー特別捜査官役のジリアン・アンダーソンは、当時二十代半ば...。何と大人びていることか!

お仕事ブック

会社の若い人向けに教えようと選びました。翻訳の悪さに唖然...。大学の先生が二人で訳しているのだけど、翻訳はプロに任せて監修に専念すべきだったのでは?版元は責任を 感じないのかなあ。勧められない...(-_-;)

事業計画のネタを大急ぎで作ることに。お助け本。

言葉は不要♪

早すぎた啓蟄

みなさん、おひさしぶりです。寒さなどへっちゃらで愉しく過ごしています♪

「布団の上でグルーミングを数十秒した後、慌てて布団の中に入りました(-_-;)(ネコちゃんに近い情報筋)」

2011/02/12

アンティークな近況

寒い~(-_-;)

皆さま、お元気でしょうか?昨日は横浜にも雪が降りました。とは言っても、積もることは ありません。港付近は積もることが少なくて、私が引っ越して来た 18 年前からの記憶を辿ってもせいぜい 4~5 回。1cm を越える積雪になると半減すると思います。しかも、一日で溶けますし...。先日、アメリカ東部に出張中の友人から、白に近い灰色の画像ファイルが届きました。よ~く見ると、オフィスの窓から撮影した激しく降る雪の様子!前のビルが何となく見える程度です。前方が見えないぐらい降る雪って恐いですね (-_-;)

最近、仕事が忙しくてブログが「週報」化していますけど、やることはやってます。アンティークやヴィンテージのポストカード、大好きなヴィクトリアン+アールヌーボー趣味の真鍮(♪)のヴァニティ製品やらを購入しました。そう、大事なことです(笑)。

今日届いたポストカードの一枚をご紹介します。1910 年代らしい、ドイツ製らしいという程度の情報しかないのです...。しかも、企画商品ではなく、お手製ポストカードなんです。SHOP の方のコメントでは、何かの記念に作ったものではないか...と。お洒落具合、不慣れな感じを見ると、確かにそんな感じがしますね。とっても気に入ってます♪

ディプレッション・グラスはどうした?と突っ込みを入れたくなりますよね。私もです(笑)。大丈夫。昨年入手したピンクのカップ&ソーサー(Jeannette 社製)に心を奪われ、ようやく素敵なアイテムを見つけました♪でも、次回の給料で購入かな...。

2011/02/06

貴族

王朝文学独学中の私にうってつけの一冊を発見。笹川氏の伝記を中断して早速読んでいます。

当時の貴族の衣食住、教養、たしなみ、信仰などが幅広く紹介されています。『源氏物語』を読むときにすごく参考になりそうです。

週末たくさん記事をアップしましたが、食べ物ネタが多くて情けない限りです...(-_-;)

紅茶

基本的には珈琲党です。でも、最近はどういうわけか、以前より紅茶を飲むことが多くなりました。ブランドや価格には拘りません。ただし、アールグレイ、(マリアージュフレールの)マルコポーロなど分かりやすいものが好きなようです。

今日は会社で楽しもうと思い、Ahmad の缶を買いました。

キャッスル・シリーズのアールグレイは牛蒡クッキーと一緒に母がご馳走してくれました。美味しかったんですよ~♪今日行ったお店はこのシリーズのアールグレイを切らしていましたが、お店の方にコストパフォーマンスが良いので緑の缶も是非試してくださいと言われ、素直に購入(笑)。明日が楽しみです。

2011/02/05

アリスのこと

大学の卒論は『不思議の国のアリス』をテーマにしました。卒論の出来映えはともかく、幼稚園のころに絵本版アリスに出会ってからずっと取りつかれています。テニエル卿が描いた挿し絵のアリスの無表情と女の子らしい洋服が大好きになって、当時はお話しよりも見た目先行でした(笑)。中学生になって大人版『不思議の国のアリス』を読んだとき、少し混乱した記憶があります。病的な夢に思えたからでしょう。大学生のときは、自分(読者)の夢にアリスが出てきて、アリスの見た夢を見ているかのような入れ子の構造に招き入れらた感覚を味わって、中学生のときとは違う混乱がありました。

長い間、私にとってアリスの姿はテニエル卿の挿し絵がすべてでした。それ以外のアリスの挿し絵やイラストは受け入れ難く、頑なにアリス像を守ろうとしていました。どこか自分の聖域みたいに感じてたんです。

ところが、30歳を大分過ぎたころ、マーガレット・ターラントの挿し絵に出会って、私の了見の狭い聖域は呆気なく崩壊しました。ターラントはアリス以外の作品でも素晴らしい幻の世界を見せてくれます。こちらは別の機会にご紹介したいなと思います。

先日はこの二枚の挿し絵を購入しました。1920 年代にイギリスで出版された『不思議の国のアリス』の挿し絵です。昔の本は状態が悪いと、挿し絵のページを切り取って販売することがあります。

チョコスフレ

PRONTO でチョコスフレを頼みました。スウェーデンのカフェで食べたときと同じ味、同じ柔らかさ♪半熟という冠がついているだけあり、ふにゃっとしていて好き(笑)。温めたチョコは常温や冷やしたとき以上に美味しい!ガトーショコラも温めると美味しいですよ。ただし、形が崩れます...(-_-;)

(写真は PRONTO のものではありません。人が寛いでいる横でカメラを使うのが好きではないので...)

ブレンド!ブレンド!ブレンド!

最近かなり仕事が忙しく、フレバー・ティーで気分転換しています。そのまま飲むのも飽きてきたので、緑茶やジャスミン・ティーにブレンドしてみました。

Twinings の Lady Grey と緑茶。結局、Lady Grey のフレバーになるのですが(笑)、緑茶の甘味でなかなか美味しいと思いました。

Pukka の Three Ginger Tea とジャスミン・ティー。これは相性ぴったり!

以上、まことに小さな幸せでした(笑)。

2011/02/03

春節

今日から春節です。昨夜、媽祖廟 では獅子舞の奉納が行われ、爆竹を鳴らしてお祝いしていました。すでにネコちゃんと寝ていたので、お囃子やら爆竹の音やらお香の匂いで旧正月気分を味わいました。そろそろ赤いランタンが町中に飾られ、春の訪れに色を添えてくれそう♪春節は大好きな時期です。

今年を無事に乗り切れますように。

2011/02/02

くっつき病悪化

雪が降りそうな空模様です。

ネコちゃんの「くっつき病」は悪化する一方で、寝ている私の身体の上で睡眠、伸び、欠伸、グルーミング、遊ぼう攻撃、噛みつき攻撃(親愛の印だそう(-_-;))など、好き勝手に振る舞っています。布団の中でぬくぬく抱っこ状態で、その上、こんな様子なので、今晩にでも野良猫ちゃんたちの苦労を聞かせようと思います。

写真撮影に応じてくれず、前に撮った写真を使いました。布団の中でこんな顔をしてるんだろうなあ...(-_-;)

線が集まり...

読みたい本と見たい本。南桂子の銅板画はおそらく、「あ、見たことある」と思い出される方が多いのではないかなあ。2004 年に亡くなっていたのですね...。でも、作品は永遠に残って、後世にもゆっくり染み込むような影響を与え続けるのでしょうね。

読みたい本~その壱

読みたい本~その弐

見たい本

2011/02/01

何処かに素敵なフレームはないか~

大好きなヴィクトリア朝時代のフレームは状態のよいものが少なく、あったとしてもサイズが小さ過ぎたり、サイズやゴテゴテ振りが気に入っても予算を大幅に上回ったり...。ガラスが入っていないものも多く、悩みが尽きないので(笑)、50~60 年代のヴィンテージに目を向けると...。ああ、なんと安っぽいものが多いことか。結局、現代ものを探すことにしました。

まずは、ロイズ・アンティークスで見つけた Chehoma のもの。レプリカを作っているアトリエなので、好みにぴったりだけど、裏側(写真や絵を入れる部分)もアンティーク調→要するに、作りが雑(爆)!でも、材質や雰囲気は大絶賛♪裏を見ないようにしよっと。

次は、小さな真珠が四ヶ所に付いたミキモトのもの。私にとって大ヒットではあるのですが、写真サイズのフレームでした(-_-;) もう一周り大きなサイズがあるので、次回はポストカードを持参して確認することにしよう(-_-;) ま、小さなカードがあるから無駄にはならないのですが...。

マーガレット・ターラントの 20 年代のアリスの挿し絵やポストカードを手に入れ、ため息の毎日。後日、ご紹介します。フレームに拘り始めた理由が理解いただけるかと(笑)

映画三昧

会社の同僚がインフルエンザにかかったので、母への影響を考えて週末は実家に帰らず、横浜で過ごしました。数ヶ月ぶりに美容院に行ったり(何てこと(-_-;))、アンティークのポストカードを飾るフォトフレームを見繕いに行ったり、久しぶりにロハスな中華を食べに行ったり...。土曜日は外、疲れて日曜日は家の中(笑)。映画三昧の一日となりました。

二十代前半で観た『男と女』、私のベストテンに入る『セックスと嘘とビデオテープ』、初見の『アリゾナ・ドリーム』を選びました。

『男と女』は一度しか観ていない割りにはよく覚えていました。そこに一番びっくりしたりする(笑)。ただ、ここまで音楽を意識的に使っていることと、ジャン-ルイ・トランティニヤンがハンサムだったことには気がついていませんでした。しかし、F1 レーサーが Time や Observer を読んだり、ジャコメッティの話しをするのは、当時から意義あり!(笑)ま、それは兎も角、無名のルルーシュの低予算映画に出ることに決めた二人の主演俳優(彼らは既にそこそこ有名だった)の眼力こそが素晴らしかったのだなと思わずにはいられませんでした。台詞が少ないので、監督の力量にかかっているような作品ですから...。

アヌーク・エーメは本当に素敵。

『セックスと嘘とビデオテープ』は何度観ているのかなあ。軽く数十回は観ているのですが(好きな作品はだいたいこれぐらい繰り返して観ます)、いつも同じように、自分の湖の底に沈んでいる(沈めている)自己に思いを巡らせているような感覚でした。

人は必ず何かしら影響しあうという主旨のアンの台詞は、人との精神的な関わりを意図的に避けてきたグレアムに衝撃とある種の救いを与えます。グレアムは図らずも、アンとジョンのミレニー夫妻にとって狂言回しのような働きをすることになり、夫婦の家の真っ白な壁に彼らの亀裂を浮かび上がらせてしまいました。亀裂は社会的な建前や、築いたものを壊したくないという願望から、偽りという補修材で埋められていたのです。偽りは嘘という形で必ず表面に現れるものですが、往々にして、このように他人によって気づかされたり、暴かれるものなのかも知れません...。アンとジョンだけではなく、彼らと関わるシンディ(アンの妹でジョンと不倫中)はグレアムに、そして狂言回しのはずだったグレアムでさえ、壊れつつある真の自己をアンによって暴かれ、人生を変えて行かざるを得なくなります。ビデオカメラに向かって打ち明けられる本心、願望、秘密は他人と分かち合うためではなく、「病み」として映し出されているのかも知れません。

登場人物たちは連れ立つことはなく、独りで出掛けては、誰かの家のドアをノックします。奇妙な緊張を伴う人間関係は、連鎖反応の連続であり、ばらばらに踊る輪舞のようにも見えます。偽りは体裁を維持する術のようでいて、少しずつ自己を壊して行きます。気がつけば隔たりができ、機能しなくなる様子は、データのフラグメント化を連想してしまいました。

スクリーンを見つめる眼は、いつの間にか自分の内側にも導かれて行きます(音楽が一役買っているような気がする)。大きな大きな影響を与えてくれた作品。だから、何本か DVD を用意したときには必ず最後に観ています。

『アリゾナ・ドリーム』はそれほど感じるものがなく、書くことがありません...。ヴィンセント・ギャロとジェリー・ルイスはさすがだ~、と感心致しましたが。