2012/02/20

援護射撃~その壱~

またもや、Topper ネタ。1980 年に Palais des Sports で行われた The Clash のライブです。Topper が活躍した1977~1982 年は、私はまだ中学生から大学に進学する頃で、来日してもどのみちライブには行けなかったと思います。1982 年の初来日の際は中毒がかなり進行してしまい、解雇される年ですから、演奏は褒められるような出来ではなかったとか。


このライブ映像では Topper のドラムが凄すぎて、フロントの三人が木偶の坊に見えてしまいます...。私自身、パンクに興味があったわけではなく、Tommy Gun という曲のドラムを聴いて、Topper が好きになっただけで、フロント三人衆に絶えず不満がありました。なにしろ下手だよ、あんたたち(笑)。


このライブ映像は Youtube で三分割されたものが投稿されています。これを観て驚いたのが、ドラムの勢いが全く落ちないことです。168cm で華奢な身体からは想像もつかないパワーです。もともとジャズ・ドラムを独学で身に付けていたそう。ロック・バンドのオーディションではパワー不足だと言われて落ち続け、人の演奏を観察し、工夫と練習を重ねた結果、ロックに敵うドラムになったのだとか。軽々と叩いているように見えますが、凄い力強さです。上半身が揺らがさず、演奏している姿に品があるのも特徴のひとつだと思います。ベースの Paul Simonon はアドリブがきかないので、ドラムがカバーしている感じです。

それでは、Topper のドラムをご堪能ください。


The Clash Live(1980)
http://www.youtube.com/watch?v=T9I2ss5gF9c&sns=em