お母さんと思い切り遊んだあと、ちょっとおねむになりました。暴れて、噛みついて、蹴飛ばして、ネコパンチをたくさんしたので、快眠できそうです♪
2011/10/30
2011/10/27
北欧の回転木馬
スウェーデンはイェーテボリの遊園地のひとこま。私もこの回転ブランコに乗ったことがある。当時のボーイフレンドの姪が4歳で、アジア人の私を珍しがったうえ、気に入ってくれた。おかげで、回転ブランコを始めとした恐怖の遊具を次から次へと試すことになったのだ。ローラーコースター、コーヒーカップ、ゴーカート、観覧車、回転木馬...。しかして、遊園地を去る頃には、すっかり頭はくらくら、足はがくがく。要するに、くたくた(笑)。
遊園地の喧騒に憂いを感じるのは、自 分や身近な人の子供時代の残像を見てしまうからだろう。笑顔の残像が喪失感を招くのか、見知らぬ家族とすれ違っては彼らの生生流転を思い、悲しくなっている。
彼女は来年で大学卒業の年齢に達するはずだ。まさか、極東の片隅に自分を思い出す人間がいるなんて、夢にも思っていないだろう。
2011/10/23
月夜の蒼さ
さて、肝心のイラストですが、基本的には石版印刷です。木の上で眠っている青年の洋服は手彩で、丁寧に細部が描かれています。
男女の道化師が外で微睡んでいます。女性は何故かベッドに横たわっていますから、巡業中の生活のひとこまにも見えますが、月夜の蒼さのせいで幻想的な雰囲気が漂っています。笛の音がかすかに聴こえて、夜は益々深まっていくのでしょう。
写真ではよく分からないのですが、お月様は一応...笑っています。
木馬
本物の馬は大きくて、どうも怖いのだが、自作の俳句には馬の句が多い。私の馬のイメージは、主人を乗せず疾走する暴れ馬、黙々と働く農耕馬、子供のころ山の中の祠で見た神馬、そして少し狂った表情の回転木馬の馬...。こんな乏しいイメージで、どうして馬に拘るのかよく分からない。
1986 年に出版された『Painted Ponies』が今も入手できると知って、早速注文した。ファッション・フォト全盛期に顧みられない写真集だった。当時、アルバイトをしていた洋書ロゴスでも私の購入が唯一だったようだ。度重なる引っ越しで、手放したことを後悔していたが、好きなものとはいつか再会できることになっているらしい。
2011/10/22
女神の櫛
子供のころ住んでいた町は海沿いにあったのに、海水浴場までは車で30分もかかった。あとから聞いた話では、母と不仲になっていた父が近所の人に出くわすのを嫌って遠い海水浴場を選んでいたらしい。
ある夏、海水浴場の近くの店で、父が気紛れにお土産を買ってくれた。海の中の絵が描かれたペール・ブルーの箱を開けると、箱と同じ絵が印刷された台紙に、小さな巻き貝、桜貝、骨貝、タツノオトシゴなどが整然と貼り付いていた。兄と一緒に夢中で眺めていると、
「海の中は一番いいとこだぞ」
私たちの頭上から、父の声が聞こえた。
ホネガイは英語圏では venus comb(ヴィーナスの櫛)と言います。一番好きな貝です
絵はオーストラリアの画家 Elena Kolotusha さんの作品です。
http://fineartamerica.com/featured/venus-comb-murex-shell-yelena-kolotusha.html
2011/10/21
幻燈館的日常を
昨夜、帰りの電車でネットの「お気に入り」を整理しました。削除したサイトは殆どなくて、九割がアンティーク関係のショップとブログ、あとの一割が内外のメディアと科学趣味のブログ。一般的なブログや SNS ってちっともチェックしてません... 。一途な偏食ぶり(笑)。環境など仕事に関わるものは会社でチェックするだけで、その代わり、会社で没頭して読むわけに行かない専門書の類を通勤中に読むことが増えました。
前はそんな書籍も記録としてブログに載せていたのですが、これからは『幻燈館』という名前にもう少しこだわろうと思っています。
先日、高柳誠の「月の遠近法」を注文しました。そう、こういう詩集は幻燈館の古びた書棚に相応しいですよね。
2011/10/19
アイシング
比較的新しい年代のカードで、最初はハイパーリアルな絵だと思っていたのですが、右側のアイシングの入った器とミキサー、女の子の髪を見ると、写真のような気がしてきました。
40~50年代前半のアメリカの豊かな雰囲気があるのですが、印刷はベルギーです。でも、アイシングの入った器はファイヤー・キングのジェダイのような、当時、流行のキッチンウェアですし、赤い細かなギンガム・チェックがアメリカっぽいですよね。エプロンもお洒落♪
一番気に入ったのは、女の子の鼻唄が聞こえてきそうな雰囲気です。何だか bliss(至福)を感じさせるポストカード♪
2011/10/17
エジプトの青
「横浜ユーラシア文化館ニュース」の説明文によると、ファイアンスとは「ガラスと陶器の中間物質」で、「ガラスの原料である石英という石の粒を用いた、ガラスのような焼き物で、古代エジプトでは、今から 6500 年前に登場した」そうです。
各地の美術館や博物館のショップで販売されている、ルーブル美術館のコバルト・ブルーの河馬を知っている方は多いと思いますが、そのような青い河馬も展示されています。エジプトは砂漠が広いので、生を象徴する水の青は憧れであったようです。
古代エジプト人が太陽の花と呼んで、神聖視していたそうです
(私たちから見ると)原始的な神々、この世に強い執着をもつ生死観、砂漠とナイル、王朝文化、スフィンクスとピラミッド...。あまりにかけ離れた異文化や古代のことを考えるとき、不思議と自分が小さく思えてなりません。
随分前に見た NHK の番組で第一回遣欧使節(文久遣唐欧使節/ 1862 年)に福沢諭吉が参加していて、ピラミッド(三角山)とスフィンクス(巨大首塚)を見学したエピソードが紹介されていました。これは第二回の使節の記念写真ですが、当時は視覚的な情報がほとんどなかったでしょうから、すごく驚いたでしょうね...。
2011/10/16
お月様とマジョラム
Compagnons De La Marjolaine(マジョレーヌの仲間)というフランス民謡が載った可愛らしいクロモスです。紙質は上質紙系(?)ではないので、若干ざらざら。紙質の効果で版画チックになっています!子供たちの様子が本当に可愛らしいでしょう?夜警の求愛が歌の内容だそうです。背景の花はマジョレーヌ(マジョラム)だと思うのですが、花弁が大きすぎ(笑)。
Compagnons De La Marjolaine
http://www.youtube.com/watch?v=TLS7e3EPm-A&sns=em
珍しく裏面をご紹介します。金属専用のクリーナーで、左の「あなたの金属製品に輝きを」というあまりに直截な宣伝文句が微笑ましいですね。上には使用方法が結構、細かく紹介されています。クリーナーのボトルにお月様の顔があるのが分かりますか?
これは最近のポストカードだと思います。あるネット・ショップでヴィンテージとして販売されていたので取り寄せてみましたが、とってもピカピカ...(笑)。古い広告の絵柄を転用したごく最近のものだと思います。
2011/10/15
孤独の利用法
2011/10/10
秋の星座
先日、クロモスが届きました。星座をテーマにシリーズ化されていて、出ているものを全部購入しました (^^) 今回は秋の星座、ペガサス座をご紹介します。ペールな色合いと分割した構成が天井画みたいに思えます。
左は天馬としてのペガサスが描かれ、写真では判り難いのですが、星の位置に金彩の円い点が乗っています。
中央はギリシア神話を直材した挿絵風の絵。ペガサスはポセイドンとメデューサの子で、ペルセウスがメデューサの首を切ったときに、ペガサスが飛び出した、というシーンです。
余談ですが、ペルセウスはクリムトの画で有名なダナエの子です。
右は星座の図。ペール・ブルー(褪色してペールがかった?)の天に金彩で星が描かれています。
ペルセウスはのちにアンドロメダを救い妻にしますが、メデューサの首を使いアンドロメダを救出しています。アンドロメダのカードは次回にご紹介しますね♪