2010/09/30

秋雨


能に『松風』という曲があります。妹の名前は村雨。松風と村雨だなんて美しい名前ですよね、うっとり。舞台は須磨。いやが上にも源氏の都落ちの段を思い出します。

秋雨でひんやりした中を帰る途中で、成城石井に寄ったら「藻塩」と書かれた塩の袋が目に飛び込んで来たんです。秋雨→村雨、藻塩→須磨→松風そして源氏物語と、どんどん連想してしまい、雨に湿った靴を苦々しく感じながらも、得意の連想力で目の前が薔薇色になるなんて、ああ、私はほんとに幸せです(爆)。

2010/09/27

ミハエル・ネグリン on chrome


Google の chrome で背景を選択できます♪仕事中に撮影したので調整する暇もなく... (-_-;)

謝肉祭のガラス?

昨日はランプではなく、カーニバル・ガラスを買ってしまいました... (-_-;) 近所のアンティーク・ショップはイギリスの高級家具やランプで有名なのですが、食器やジュエリー、オールド・ノリタケや古民芸、アンティーク着物なども扱っていてワンダーランドさながら♪お店のホームページでカーニバル・ガラスを扱っていることが分かり、気持ち的にランプは後回し!になってしまったんですよ... (笑)。


カーニバル・ガラスというのは 1800 年代末期から 1920~30 年あたりに、特にアメリカで量産されたグラスウェアの一種です。


玉虫色に光るガラスに虹彩と言う加工を施すのですが、基本色がオレンジ・ゴールド、グリーン・ゴールド、ブルー・グレーを基調とした極彩色などがあり、どのような基本色であっても玉虫チックに輝きます。ブルー・グレーは国宝にもなっている耀天変目茶碗に通じるところがありますけど、あのように小宇宙が見えるような哲学性はゼロです(笑)。


お店では、オレンジ・ゴールドが集められていました。私の一番好きな基本色です♪製造当時はお祭りなどの華やいだ集まりで景品や賞品として使われたこともあり、カーニバルという名がついたとのこと。名前のとおり、謝肉祭に使われていたわけではありません。


私が購入したのは身元不明の製品で、葡萄の柄のボウル(多分、果物をそのまま盛る用途)と花柄のタンブラーを購入しました。いつもは実際に使う目的で購入するのですが、今回は飾りとして使う予定です。身元はウェブ検索で何とか割り出したいなあ。

2010/09/25

ヰ゛オロン



ヴァイオリンのリサイタルは久々。随分前に、母親に引っ張られて行ったきりだし、私はまだ大学生だったはず(-_-;) 詩に出てくるヰ゛オロンという言葉には反応しても、本物の音楽で聴くときにヴァイオリンを選んだことがなかっですねぇ... 。

来月末に神尾真由子のリサイタルに行きます。あるお店で気になるヴァイオリンの音が耳に入り、店員さんに尋ねると、「神尾真由子さんという若手」だと教えてくれました。きっかけとはこういうものらしく、近所でリサイタルがあることを知り、チケットを購入するに至りました。私の内でヰ゛オロンがヴァイオリンに変容しますように。

秋の日の
ヰ゛オロンの
ためいきの
身にしみて
ひたぶるに
うら悲し
(ボードレール『落葉』/上田敏訳)

おそらく不思議なこと、幻を見たいと念じていれば、いつかはそんな世界の住人になれるのだろうと思います。幻想文学や幻想的な絵画を愛するあまり、そんなことをぼんやり考えてしまいます。


子供のころ見た『魔法使いサリー』の主人公が、樋口一葉の『たけくらべ』に心酔して、物語の中に入ってしまうエピソードがありました。当時、私はこのエピソードに入れ込んでしまい、子供版の『たけくらべ』を読み、私もこの中に入れば、サリーと会えて生涯の友になれるのではないかと信じていました。

嬉しきは月の夜の客人、つねは疎々しくなどある人の心安げに訪ひ寄りたる、男にても嬉しきを、まして女の友にさる人あらば如何ばかり嬉しからん、みづから出るに難からば文にてもおこせかし、歌よみがましきは憎きものなれどもかゝる夜の一言には身にしみて思ふ友とも成りぬべし。(樋口一葉『月の夜』)

2010/09/20

香水瓶

美術展の情報です。ヴィンテージやアンティークの香水瓶と関連の美術品や資料を集めた美術展が、東京都庭園美術館で開催されています。アールヌーボーやアールデコ好きな方は必見ですね♪


~きらめく装いの美~ 香水瓶の世界
http://www.teien-art-museum.ne.jp/exhibition/perfume/index.html#waribiki




神奈川県にも素敵な香水瓶のミニ美術展があるので、ご紹介します。江ノ電でコトコト行く道のりは、さながら「小さな旅」のようで楽しめます。


湘南江ノ島香水瓶美術館
http://www.shonanbottle.com/

Nature's Gate

アメリカの自然派シャンプーを購入。ルネ・フレトレールからちょこっと浮気です。香りは大好きなバルサム調で、泡立ち、泡切れ、保湿ともに満足でした。




バルサム調のシャンプーやボディ・シャンプーって、日本のメーカーは作らないですよね。売れない香りだと見なされているのでしょうか。以前、レブロンのボディ・ミルクにこんな香りが使われていたのですが、私はボディ・ミルクやクリームは使わないから残念だったんですよ~。暖かみのある香りだから、これからの季節にお勧め。

以上、小さな幸せでした(笑)。

食べて、祈って、恋をして

久々に映画館へ。『食べて、祈って、恋をして』を観て来ました。ジュリア・ロバーツはソダーバーグの『エリン・ブロンコヴィッチ』が一番印象に残っています。『オーシャンズ11』や『ペリカン白書』にも出ていたけど、彼女である必要はなかったと思います。『プリティ・ウーマン』はタイトルとポスターを見ただけで時間の無駄を感じたので観ていません。今回はどんな印象なのかなあ。




映画は今ひとつ。ジュリアの魅力に支えられているだけの作品です。簡単に言うと、イタリア、インド、インドネシアを旅をするロードムービーで、大人の成長譚です。離婚に至るほどの主人公の苦悩がちっとも描けていないし、旅の先々で得た貴重な経験と彼女の哀しみの質が噛み合わないのです。この主人公、きっとこの先も人生の先生(指南役)が必要になるんだろうなと思わせる失敗作です。ただし、ジュリア・ロバーツの魅力は十分発揮された作品であることは間違いありません。希望を持たせるような明るさが彼女の女優としての資質なのではないでしょうか。




そう言えば、ニール・ヤングの『ハーベスト・ムーン』が使われていました。カサンドラ・ウィルソンのヴァージョンを選んだ方が良かったんじゃないかなあ。

2010/09/19

幻灯館

以前のブログをご紹介します。よろしければ、ご覧ください。


★ 幻灯館 - house of magic lantern -
http://gentouyakata.seesaa.net/

ランプ探し

探してます。ヴィンテージでミルクグラス製か、思い切りヴィクトリアンな感じ。意外と予算内で気に入ったものを探すのは難しいんです。現地の販売価格の十倍以上もする価格をつけているところや、古くて危ないからコードを自分で付け替えるようにと言った注意書を出しているショップもあって、なかなか気軽に買えそうもありません(-_-;)





バンカーズ・ライト


まだまだ調査は続きます。自宅から一分のアンティーク屋さんでは安全のためにコードなどは付け替えているようで安心。明日行ってみようかな。緑のシェードのバンカーズ・ランプやエメラライトのランプ
にも大きな興味を寄せつつ、バンカーズは仕事します!モードになりそうです。それに、私のテーマは、確か、ロマンチックとシャビーのはずだったのでは?(笑)ええ、まあ楽しく悩むことにしましょう(笑)。

2010/09/18

ドガ展


横浜美術館のドガ展へ行ってきました。『エトワール』に人だかり。バレエの作品も良いけど、父親の肖像画とスペイン人のギターの演奏に聞き入る父親の絵が印象的でした。写真は絵画展入り口付近のインスタレーション。

入道雲



まだまだ夏の破片が残っています。早く長袖の季節になるといいのにね!

2010/09/14

グラス


年季もののエアコンが夜中に絶命... 。八月じゃなくて良かった~。そんなことになったら、ネコちゃんが大変なことになってしまいますよね(-_-;) 昨夜はエアコンの変な音で目が覚めて明け方まで眠れず、案の定、遅刻... 。秋の日差しに変わった町を電車で通りすぎながら、窓を開けてきたものの、ネコちゃんが暑さに参ってないだろうかと気をもんでいました(元気でした♪)。

昨日は仕事が思いがけず捗ったので、今日は調査に専念。一番向いている仕事です。調査と言えば、八月に届いたインディアナ・グラスのレファレンス・ブックが楽しくて仕方がありません。アメリカにいたら、毎週末、アンティーキングしてるだろうなあ。

フォストリアのような繊細さも好きだけど、インディアナ・グラスやジャネットのような庶民的な大量生産品にノスタルジー感覚を刺激されます。私は30~40年代のものを中心に集めていて、もちろん、知らない時代ですけど... 。つまりは、インディアナ・グラスは私を空想の域へ運んでくれるミディアム(媒体)のようなものかも知れません。
毀れる寸前の美しさが常に硝子を輝かせて、私はその危うい光と影に魅了されているのだと思います。

2010/09/13

南アジア

仕事でヒマラヤ辺りのことを調査していたら、何だかやけに興味が湧いてブータンとネパールの本を読みました。随分以前に NHK で『秘境ブータン』という番組を見たのを思い出し、調べてみたら、1983 年の放映でした。たしか、歌垣の様子が撮影されていたような記憶があります(間違ってたらすみません)。

幸福大国というような一方的な賛美にとらわれず、ブータンの魅力を語っている本です。冒頭の第四代国王の退任をフランスで知るくだりは映画の回想シーンのよう。この時点で本書に引き込まれてしまいました。南アジアを今まで魅力的に感じたことはなかったので、もっと調べてみるつもり。

2010/09/12

蟲のこえ

このところ、思いがけない夜風の涼しさにびっくりすることがあります。一週間ほど前からはマンションの植え込みからコオロギのこえが... 。 やっぱり秋が来てるんですねぇ。

八月の下旬から急に忙しくなて、ついついブログの更 新をさぼっていました。昨日、く され縁の ボーイフレンドから二ヶ月ぶりに連絡があり、なぜかブログのことをやけに訊かれ(-_-;)、滞っていることを白状(笑)。僕たちのように細く長く付き合った方がいいよ、というアドバイスに一念発起。ベッタリくっつかない付き合いが始まって九年。私が横浜に住み、彼はフランス人でパリ、ロンドン、ミュンヘンを行き来する生活です。どちらも家庭を持ちたくない、干渉するのもされるのも嫌という共通点があるからやっていけるのでしょうね。

2010/09/05

再開しました

こんにちは。

新天地にてようやくブログ再開です。Xperia に合わせて Google 関係で統一することにして、こちらにお世話になることにしました。

そう言えば、ブログのお休みの間にグラスウェアがふえましたよ♪おいおい紹介していきたいと思います。

それでは変わらずよろしくお願いいたします。