幼稚園を卒園した兄から譲り受けたクレパスは、たしか24色あって、私のちょっとした自慢でした。その中でも、あかむらさき、みずいろ、ビリジアンが大のお気に入りで、折れないように緊張しながら使っていました。40年以上前に、ビリジアンなんて名前をつけていたのは、ポイントが高いですよね。ビリジアンは本当に上品な色で、生まれて初めて大好きになった色でした(席が隣だった南君は「しゅいろ」と「ふかみどり」が好きだと言ってたなあ、渋すぎ(-_-;))。クレパスの箱の蓋を開けては、一本一本眺めるのが好きでした。母は「あんまり蓋を開けてるとクレパスが乾くよ~」と言ってたけど、先日、真偽のほどを確認してみたら、あまりに私が夢中になって、ご飯の時間を無視するからって言ってたらしいんですけどね...(-_-;)
クレパスではなくクレヨンの現行品
クレパスはサクラクレパス社の商標なんだそう。クレヨンより油分が多いので、発色は良かったのかも知れませんが、確かに折れやすかったような。今はどうなんでしょう?Wikipedia によると、ビリジアン(viridian)は三価クロム化合物を含む緑色の顔料のことなんだとか。
そう言えば、兄から貰ったクレパスは白だけが減っていて、しかも何度も補充していたんだそうです。母が言うには、課題が出ても、兄は知らん顔して白い画用紙一面に白のクレパスを塗って提出していたそう。なんか、それってレオナール・フジタっぽくないですか(爆)。