2011/03/31

弥生尽

3月が終わろうとしています。科学の素晴らしさを感じる一方で、科学の限界を感じた一ヶ月でした。

私の所属する会社は気象観測や地震防災が中核事業なので、会社の人達が早くから現地入りして支援業務に携わりました。少しでもお役に立ちますように...。

2011/03/28

混乱

昨夜、こつこつ集めてきたアンティークやヴィンテージのカードを眺めて過ごしました。いろんなことを忘れて、幻と戯れるひとときは貴重です。

昨年の夏に撮ったみなとみらいの夜景。大観覧車のライトアップは中止されています。

自分の生きている間に自国が大きな災害を繰り返し経験するとは思わなかったし、この甚大な自然災害に狼狽える一方で、中東や北アフリカが大きく変わろうとしています。自分の中が混乱気味であるのは否めません。

ペンの力

池田学の画集を購入。丹念に見ると、画家の集中力が波動のように伝わって来て、息をすることを忘れていたりする(笑)。

線の一本一本が動き出すのではないかと、恐ろしくなる瞬間がある。

2011/03/25

プーシキン

楽しみにしていたプーシキン美術館展が延期になりました。今の状況では貴重な美術品は貸し出せないですね...。ゆっくり待つしかありません。プーシキンの『オネーギン』と『スペードの女王』は高校生のころの愛読書でした。そういう意味でも思い入れは大きいのです。

2011/03/24

愚者のつぶやき

原発の放水をネタにした品も心もないツイートに嫌悪を感じでいる。被曝した関係者の人数が保安院の HP に開示されているのをご存知だろうか。TIME の HP に集められた百余枚の写真をご存知だろうか。被災地ではたくさんの人が希望を失い、退避を命じられた原発関係者は健康を損なう覚悟で現場へ戻っている。

ツイートした人があなたの知人や友人なら恥ずべきだ。

2011/03/21

灯りを消せば見えるもの

三連休、特に今日は仕事に追われてまったく落ち着かない一日でした。街中が節電をしています。安定供給できるようになっても、節電すべきじゃないかなあ。治安の悪い場所は別でしょうけど、ホテルのロビーやエスカレーターは薄暗い方がむしろ素敵な雰囲気でしたし、スーパーなどのお店の照明は不要なほど明るかったのだなと感じました。高層ビルはあまりにエスカレーターが多かったのだと改めて気付いたり...。お年寄りや障害をもつ方への配慮を残しても、節電できる箇所がいっはい。震災がきっかけで、今まで見えなかったものがたくさん見えて来ました。

2011/03/20

唐木蓮

横浜美術館近くの唐木蓮です。もう少し経つと満開になりそう。寒い日が続いていたせいか、例年より開花が遅いような気がします。

2011/03/19

長い一週間

地震発生から一週間が過ぎた。未だに何を言っていいかも分からず、心が重くなったまま。今私にできることは、義援金を信頼できる機関に送金したり、祈ることぐらい。ボーイフレンドからは原発の影響を心配する電話が入り、関西へ移動するか、しばらくフランスへ来ないかと言ってくれた。でも、横浜はコンビニやスーパーから商品が消えて、街中が節電してるだけ。被災地や原発の現場を考えると、何でもない。何か少しでも役に立てるように、ここにとどまってその機会を待ちたい。

彼には感謝の言葉もない。どうも有り難う。

2011/03/18

つぶやかず

被爆の危険が限りなく高い任務を負う人がいる一方で、戯言のようなツイートを続ける人もいる。本人が被災したり、危険な任務に着いたら、そんな不謹慎なつぶやきを許せるのだろうか。

2011/03/15

祈りましょう

ひとりでも多くの方が救われますように。

2011/03/13

一夜あけて

会社で一夜を過ごし帰宅すると、すごい勢いで走って来ました。何度も大きく揺れてさぞかし不安だったろうと思います。しばらく抱っこをし、ご飯を食べさせましたが、眠ろうとはしません。爪をたててしがみついたまま。今朝はようやく落ち着きを取り戻しました。

被災地の皆様が一日も早く日常を取り戻せますように。

お見舞い申し上げます

被災地の皆様に心よりお見舞い申し上げます。

発生当時は社内で勤務していました。ちょうど役員に報告をしているときに、窓ガラスがガタガタ鳴り出し、いつもより揺れが変だと思っていたら、緊急地震速報の音声アナウンスが耳に入りました。段々揺れが大きくなり、立ってはいられなくなりました。あとで、高層ビルの上層階で打ち合わせていた同僚に話を聞くと、大きくてどっしりした会議卓が動き出し、窓からは隣の高層ビルが左右に揺れているのが見え、恐怖が募ったそうです。

実家は震度6弱の地域なので、連絡がなかなかとれず、かなり焦りましたが、固定電話どうしがつながり、無事を確認。よかった。ネコちゃんが心配だったのですが、一夜を会社であかして帰宅すると、元気に飛びついてきました。

ボーイフレンドからは携帯電話がつながらないからと、チャットのメッセージが夜中に届きましたが、いつもよりやり取りに時間がかかりました。フランス人の彼は地震をほとんど経験していないので、ニュースを見てもまったく信じられなかったようです。

深刻な被害が広域にわたり、原発爆発などの副次災害も発生しました。これから気持ちを東北に向けて何ができるか考えてみようと思います。救出活動は政府や支援国のレスキュー隊に任せるしかありません。問題は復興で、時間の経過とともに気持ちが薄らぎやすいこともあり、その点が一番気掛かりです...。

現時点ではできることから一つ一つ、ですね。

2011/03/10

自由に

啓蟄当日は雪が降ったけど、春めいてきました。寒くて足が遠退いていた(?)絵画展や公演に行きたくなっています。まずは近場でこれからスタート ↓

放哉は大好きです。そう言えば、俳句はまたもや無所属になり、気持ちが自由になりました。やはり、つくづくひとりが好きです。自由律に心が傾くのも分かる(笑)。

2011/03/09

英国王のスピーチ

先週末、『英国王のスピーチ』を観てきました。初日の夕方だけど、いつものお気に入りの席が当日とれる程度の入り。大学ではイギリス文化専攻だったので、ジョージ6世についても「ささっ」と勉強していたのですが、短命だったのは厳しい状況(兄の女性問題と急な王位退任、時代の過渡期、ドイツへの宣戦布告、退位後の兄の親独的な動き)で心理的ストレスがあまりに大きかったと聞いていました。また、戦時中は毅然とした態度で王妃とともに宮殿に残ったこと、それがきっかけで戦後に評価があがり、王室と国民との距離が縮まったということを習ったような記憶があります。ですから、この映画の中心となる吃音の克服に関するストーリーは意外でした。

映画自体は興味深いし、感動的でした。国王のことだとは言え、人としての苦悩を扱っていますから、感情移入が容易です。イギリス文化を勉強した人であれば、楽しいネタも見つけることができます。加えて、俳優の演技は一流だし、見るべき映画なのでしょう。だけど、感動させることを前提として、国王と連邦国出身の平民の専門家との友情を取り上げているからか、最後は国王を救った専門家がヒロイックに描かれ、「ちょっと...」な気分でした。

私の中ではイギリス的な映画というと、ジェームス・アイボリーの『眺めのいい部屋』が、やはり、一番なんだなあ…。

「大英帝国」なヘレナ・ボナム=カーター、大好き(笑)

そして、結局は原作を購入してしまいました(笑)。

2011/03/08

ご挨拶

1900年代初頭の新年カード。石版印刷、金彩。5枚一組。フランス製

残暑厳しい昨年の9月からこの新装(?)『幻燈館』を再開し、早くも半年が経過しようとしています。いつの間にか記事の数が100を越えていました。長い記事が増えたのはスマートフォンのキーボードに慣れた証拠です(笑)。削除した『フィンランド語学習ジャーナル』から数えると、2年半が経過...(*_*) これからも宜しくお願いします♪

2011/03/01

三月の雑記帖

今日は代休でお休み。とは言いつつ、ある案件が気になって会社には何度か連絡なんかしていました(-_-;)

お休みらしいことと言えば、ネールのお店に行ったことと、Sizzler で野菜をドカン!と食べたぐらい(笑)。やはり甘皮なんて自分では処理できず、最近は手が気になって仕方がなかったんです。お店を出た途端、重荷を降ろした気分でした。Sizzler はチーズトーストがお勧め♪大量のサラダとトースト3スライスと珈琲のみ頂きましたが、すごい満足感。グリーントマトのピクルスも忘れないで!

チーズトーストで久しぶりに思い出したこと。母は料理嫌いでしたが、フレンチ・トースト、ホウレン草のソテー、人参のグラッセだけは絶品でした。本人は食が細くて、和食一辺倒だったのに。不思議。

ナタリー・ポートマンがオスカーを獲得♪この人、才能があるのにあまり良い映画に出ていません。『ブラックスワン』は観たい映画だったのでワクワクしています。