幻燈館
幻と遊びたる日記
2012/08/06
お知らせ
ブログが引き金になったことは否めず、再開する気力を失ってしまいました。残念ですが、本日をもって終了させていただきます。有り難うございました。
2012/04/20
2012/03/25
お知らせ
それでは、みなさま、次回の更新まで愉 しくお過ごしくださいませ。
2012/02/26
魔法の小箱
小学校低学年からラジオの深夜放送を聞いていたのもこれが理由だ。夜はとてつもなく長いトンネルで、布団の中で何も出来ないのは苦痛だった。これを救ってくれたのが Sony のトランジスタ・ラジオ。ラジオが布団の中で温まるころには、小さな硬いプラスチックが魔法の小箱に変わるように思えて、イヤホンを着けたラジオを胸に押し当てていろいろな映画の話しや音楽を聞いていた。
当時の私にとって、ラジオは今のインターネットのような役目をしてくれていたと思う。好きに音楽を選べるわけではないけど、知らない世界をたくさん垣間見せてくれた。ロックの扉を開けてくれて、サイレントから新しい映画まで幅広く観ていたのも深夜放送のおかげだったと思う。
父は母との不仲で冷たくなっていた家の中に新しいものを持ち込んでは、修復に努めようとした。この Sony の小さなトランジスタ・ラジオもそんなひとつだが、私の基礎を作ったなどとは父も認識できてなかっただろうなあ。
抗議という名のエンターテインメント
市民 5,000 人が参加し、撮影のために車の通行を止めるなど、大がかりな抗議行動なのですが、平和で静かな行動です。アメリカ人ならよく知っている Don McLean のヒット曲「American Pie」を口パクさせることで、多くを語りつつも、市民は無言の抗議行動をしていることになり、アイロニーは大いに感じられます。
The Grand Rapids LipDub
http://www.youtube.com/watch?v=ZPjjZCO67WI&sns=em
朝露や
ピンクを基調に白をアクセントにしたドレスを着た女の子が、水をためた樽の側で、花を愛でています。朝顔のような花をつけた蔓植物ですけど、何の種類かは特定できません。
二羽の鳥はかなり栄養状態に恵まれているようで(笑)、顔がまるで人のよう (^^;; 少女とは人の言葉で会話していそうで、メルヒェンと言えばメルヒェンかも知れません...。微妙な二羽です。
サーモン・ピンクとモス・グリーンが基調で、グレイを加えた濁りはあるけれど柔らかな色味で統一されています。そのせいか、ソフト・フォーカスの写真を彷彿させるような効果が出ているように思えます。朝露がおりて、植物の匂いが一層強まる時間帯を見ているような気がしました。
スマートフォンのカメラなので、繊細さがお伝えできないのがとっても残念...。霧がかった幻想を導き出すほど繊細な色調のトレード・カードは贅沢だなあと、感動した一枚なんです。
2012/02/25
教育テレビは偉大
無理して観に行く映画ではありませんが、ダンスが好きであればそこそこ楽しめるのではないかと思います。Pina へのトリビュートなので、そもそも Pina Bausch って誰?という状態だと、前述のような厳しい状況に陥りやすいかも知れません。また、トリビュートである以上、「Pina、あなたは天才だ」という片道路線です。
3Dを観るには劇場へ足を運ばなければならなかったけど、正直な気持ちは、教育テレビか Youtube で無料で観たかった(笑)。NHK の教育テレビはこういう番組、普通に放映しますものね。ダンスはすごく楽しめました。
2012/02/24
援護射撃~その弐~
何よりも素晴らしいのは、録り直しのきくスタジオでなく、ライブでレコーディング以上のことをやってること。
The Clash Live(1980)
http://www.youtube.com/watch?v=U0xYrppLVQM&sns=em
2012/02/20
援護射撃~その壱~
このライブ映像では Topper のドラムが凄すぎて、フロントの三人が木偶の坊に見えてしまいます...。私自身、パンクに興味があったわけではなく、Tommy Gun という曲のドラムを聴いて、Topper が好きになっただけで、フロント三人衆に絶えず不満がありました。なにしろ下手だよ、あんたたち(笑)。
このライブ映像は Youtube で三分割されたものが投稿されています。これを観て驚いたのが、ドラムの勢いが全く落ちないことです。168cm で華奢な身体からは想像もつかないパワーです。もともとジャズ・ドラムを独学で身に付けていたそう。ロック・バンドのオーディションではパワー不足だと言われて落ち続け、人の演奏を観察し、工夫と練習を重ねた結果、ロックに敵うドラムになったのだとか。軽々と叩いているように見えますが、凄い力強さです。上半身が揺らがさず、演奏している姿に品があるのも特徴のひとつだと思います。ベースの Paul Simonon はアドリブがきかないので、ドラムがカバーしている感じです。
それでは、Topper のドラムをご堪能ください。
The Clash Live(1980)
http://www.youtube.com/watch?v=T9I2ss5gF9c&sns=em
憂鬱なあなた
『ドラゴン~』の方は大した出来ではなく残念!リスベット役の Rooney Mara は熱演でしたし、Daniel Craig もまあまあだと思いましたが、原作にあるドロドロした血統のいやらしさ、リスベットの根にある哀しみが伝わってこないんですよ...。脚本に問題ありって気がする。二時間ちょっとで収めるのは無理な小説かも知れません。先々週は私も壊れていましたが、DVD プレーヤーも壊れました。新しいのを購入次第、スウェーデン版の『ドラゴン~』を観る予定です。
『メランコリア』は私にとっては大当たり。冒頭の映像美からして好み。映画中程の Kilsten Dunst のヌード・シーンは惑星との交わりとも言え、とても幻想的で一見の価値ありです。破滅の前の軋みや狂いは、終末を予め感知できる者の微熱のような症状なんでしょう。惑星と交わる頃には、大きなスケールを以て、自分の小ささを推し測り、決定的な事象を受け止められるようになるのかも知れません。
ストーリーが受け入れられなくても、映像だけでも大きなスクリーンで観てください。それだけの価値はあります!誉め言葉になってないけど。もう一度観に行こうと思っています。